広島県のお城

出張城 (府中町)

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出張城

 出張城は昔、国府城とも呼ばれていた城。府中は平安時代初期に西条から国府が移転したと伝わる歴史ある町である。登城は比較的スムーズだった。地元の方に城の所在を問うと「あら、うちの裏山なのよ~、ささっ登ってみなさい♪」と薦められそのまま登城。城跡は藪だらけだったが削平した曲輪跡は、いかにも城跡らしい面影。視界は木々のせいでよろしくないが、木を切ると府中市街が見渡せるのだろう。

以下、現地案内板より


出張城跡と白井氏

 出張城跡は、室町時代中頃の応永年間(1394~1428)に下総国から安芸国に移り、瀬戸内水軍となった白井氏の城跡と伝えられている。
 出張城の呼称は、現宮の町一丁目と同三丁目堺の古山陽道沿いを出張市と呼んでいたことから、字名にちなんで近世に命名されたものと思われ、中世の史料には府城・国府城・芸府城などと記されている。
 城は本丸を中心として数段の郭を設けているが、現在では出張城は一族の拠る仁保城(広島市黄金山)とともに広島湾頭において銀山城の防禦線の役割を果たしていた。ところが周防大内氏の支配権が及んできた大永年間末(1527)にはその配下となり、佐東郡牛田・山本などに領地を与えられ、海上でも一層活躍している。しかし天文20年代以後(1551~)は次第に毛利氏に領地を奪われ、活動の拠点もこの地から離れていったものと思われる。


出張城 本丸跡
出張城 見取り図

展望

登城口から曲輪までの疲労度


# 登城2008年1月

所在地 府中町宮の町三丁目
1:鳥籠山城 2:石井城 3:出張城 4:仁保島城 5:矢野城


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