広島県のお城

宮の城 (神石高原町)

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宮の城 遠景

 宮の城は宮尾城とも高尾城とも呼ばれている。小川近くから登城できるのだが登り始めてすぐ北側郭群に到着した。植林されているので歩きやすく加工もよく分かる。そこから山の中腹位まで郭は続き三角形の広い郭にたどりつく。この位置は居館が建てられていたとも伝わる場所で、本丸側の斜面には石積みがなされている。そこから急斜面の坂を登れば本丸跡に到着する。本丸周辺は視界3mの竹薮だが形状は確認できた。本丸を包むように東側に郭があり、その郭の下に二段の郭。本丸南側は五段の堀切で仕切られその先には二段の郭がある。福永の城は堅固で複雑な構えが目立つが、この城もかなり堅固な構えである。
 城を築いたのは高尾氏と伝えられる。高尾氏は備後最大の国人宮氏と結びつきが深く、鎌倉末期から戦国期にかけてこの地を支配した。毛利と尼子による福永合戦(1552~1554年)の後は、福永は甲奴の田総氏の支配となり田総氏の代官として岡氏が福永を治めた。

宮の城 本丸跡

宮の城 中腹郭群の石積み


展望

登城の疲労度
★★★★

# 登城2008年3月

所在地 神石高原町福永
1:宮の城 2:八尾城 3:泉山城


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