広島県のお城

御薗宇城 (東広島市)

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御薗宇城01
 御薗宇城は小高い丘の多い東広島市の高屋にある。一般の民家の裏山が城跡で似たような景色が続くので分かりにくいかもしれない。それでも道路に案内板は設置されており注意していれば迷うことはない。遺構は広く国人衆が山城を築くまでの時代の居館跡として貴重。
 

以下、現地案内板より


広島県史跡 平賀氏の遺跡 御薗宇城跡

 御薗宇城は出羽国平鹿郡から西遷した平賀氏の居城です。鎌倉時代末期にはすでに築かれていたらしく、以後文亀3年(1503)白山城に移るまで約200年間平賀氏の本拠地となっていました。

 新守護として安芸に下った山名満氏は安芸国人衆と対立し、応永10年(1403)十代平賀弘章の時、山名氏は御薗宇城を攻め囲み、合戦は3年にわたる長期戦となりました。その間、弘章の子共益、惟益、惟元らは討死しましたが、安芸国人衆の応援により持ちこたえて山名氏を退けることができました。

 城は防御と居住を兼ねた館城で、南に伸びた低丘陵を切断し、3段の平坦な曲輪と、それを三方から馬蹄状に囲む土塁状の曲輪からなっています。この付近には馬場や番匠免、トギ、カヂヤなどの地名や、墓地が「平賀氏の遺跡」として広島県史跡に指定されている明道寺、また円福寺跡などの寺跡があり、御薗宇城を中心にして中世の面影を残しています。御薗宇城は鎌倉時代末期の形式を今に伝える貴重な城跡です。


展望

最寄の駐車場から本丸までの疲労度


# 登城2007年11月

居館跡


御薗宇城02
所在地 東広島市高屋町高屋堀

1:白山城 2:頭崎城 3:御薗宇城


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